お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

三浦透子主演、詩森ろばの新作『Secret War-ひみつせん-』開幕。舞台写真とコメント到着!

詩森ろばのserial numberの新作『Secret War-ひみつせん-』が6月9日に、東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。(19日まで)

第2次世界大戦時、731部隊における人体実験を含む戦時研究を行った登戸研究所は、資料館として保存され、戦争が引き起こす残酷さと無為さを現在に伝えている。

本作『Secret War-ひみつせん-』は、登戸研究所をモデルにした研究所を舞台に、映画「ドライブ・マイ・カー」の女性ドライバー役が記憶に新しい三浦透子を主演に迎え、座付き作家詩森ろばが書き下ろした。

新国立劇場のフルオーディション企画『エンゼルス・イン・アメリカ』で数千人の中からジョー役として出演が決定したばかりの坂本慶介、『ザ・ドクター』『マーキュリー・ファー』と大きな舞台が続く宮崎秋人が友情に結ばれつつ戦争の影に押しつぶされていく若き科学者を演じるほか、松村武、北浦愛、森下亮、佐野功、ししどともこ等、実力派出演陣が出演。『All My Sons』で詩森と初タッグを組み、その演技が高く評価され、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した大谷亮介が、物語のカギを握る人物として出演する。

《ものがたり》
村田琴江(三浦透子)はタイピストとして登沢研究所で働き始めた。そこは、戦争のための研究をする日本軍の施設であった。偽札作り、風船爆弾、一見荒唐無稽な研究者たちの研究は、人体実験を含む細菌兵器にまで及ぶ、それを人は秘密戦と呼んだ。そこで琴江は、細菌や病毒を研究する研究者、市原(坂本慶介)や桑沢(宮崎秋人)たちと儚い関わりを持つ。
46年後、中国北京に暮らす王浩燃(大谷亮介)のところに、科学ライターを名乗る津島遥子(三浦 2役)が訪ねてくる。遥子は、登沢研究所について調べていると名乗り、男が第二次世界大戦当時、登沢に勤めていたのではないか、と切り出す。
ふたつの時間軸は交錯しあいながら、登沢研究所でいったい何が行われていたのか、そして、その後、そこに関わっていた人たちはどうやって暮らしていったのか、そして科学と人間の相克を炙りだす。

【コメント】
三浦透子
約1ヶ月間、本当に素敵な稽古の時間を過ごさせていただきました。
世代をこえて集まったスタッフ・キャストが、忌憚なく、思ったこと感じたことを言い合える稽古場でした。そんな風通しの良い環境をつくってくださった皆さんおひとりおひとりに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、この物語のモデルになった登戸研究所にも、きっとそういう空気があったのではないでしょうか。80年前のその場所にあったそれぞれの人生に触れるため、とにかく沢山話しました。誰の価値観も否定することなく、丁寧に選んで、積みあげて育ったこの作品が、今すでに自分にとって特別な大切なものになっています。
とにかく観ていただきたい!劇場でお待ちしています。

詩森ろば
登戸研究所のことを教えてくれたのは、ある制作者さんでした。
「戦時研究をしていた研究所のタイピストが持ち返った複写部分が見つかったっていう事実があって・・・」と。
その瞬間、この題材はわたしが書くと勝手に決めて、小高い丘陵地にある登戸研究所を見学に行きました。丁度、その実在したタイピスト、関コトさんの展示が行われていました。終戦ですべてを焼いたという秘密の研究所から持ち返られた「雑書綴り」。
戦後50年を経ないと、これは世の中に出すことができなかった。そのことまで含めて、なんだかとても恐ろしくそして愛おしいと思いました。
今回の作品は事実にインスパイヤされたフィクションなので、それを持ち返った経緯やその後の人生はおそらく劇中の琴江さんとはまったく似ていない。わたしはわたしの雑書綴りとそれを巡る物語をある意味、傲慢に創り上げました。
でも、それでも、その瞬間、上司の方に、持ち返ってはいけませんか、とお願いした、まっすぐな気持ちを、わたしはありありと感じることができます。その感触を大切に創った作品でもあるのです。
人体実験まで含む過酷な研究を行っていた、登戸研究所。それは繰り返してはいけない人類の深い過ちです。しかしそんな場所にも、抱きしめたくなるようなたくさんの思いやひとが在ったということを、伝えられたらと思います。それが、おそらく、いまいるこの場所を戦地にしない演劇にできる方法ではないのかとも。
三浦透子さん、坂本慶介くん始めとする、素晴らしい俳優陣が、そんな場所に集い生きてくれます。劇場でお会いできたらと願います。

【公演情報】
serial number 07
『Secret War~ひみつせん~』
作・演出:詩森ろば
出演:三浦透子/坂本慶介 宮崎秋人 松村武(カムカムミニキーナ)北浦愛 森下亮(クロムモリブデン) 佐野功 ししどともこ(カムヰヤッセン)/大谷亮介
●6/9~19◎東京芸術劇場シアターウエスト
〈料金〉前売・当日共/一般6,000円 障害3,000円 学生4,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※障害者、学生は劇団のみの取扱い。当日受付にて手帳をご提示下さい。
〈お問い合わせ〉secret@serialnumber.jp
070-3602-4357
〈公式サイト〉https://serialnumber.jp/

記事を検索

観劇予報の最新記事

須賀健太が演出、劇団「ハイキュー!!」新たに始動!
山口乃々華、奥村佳恵、和田琢磨らのミュージカル『SERI~ひとつのいのち』ビジュアル&PV公開!
昭和の喜劇人を描くケラリーノ・サンドロヴィッチ新作舞台『世界は笑う』開幕!
阿部サダヲ、吉田羊、間宮祥太朗、江口のりこらの出演する『ツダマンの世界』作・演出の松尾スズキ直筆イラストビジュアル公開!
三越劇場で9月にアトリエ新派公演と朗読劇場を開催!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報