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100年を経てなお愛され続けるゴーリキーの名作『どん底』新国立劇場で開幕!

新国立劇場で10月3日、演劇『どん底』が開幕した。
本作は日本の演劇界において、1910年(明治43年)に『夜の宿』と題して初演されて以来、100年を経た現在でもたびたび上演され、数々の名舞台を産み出してきた。
ロシアでの初演が1902年だったことを鑑みると、そのわずか8年後の日本初演も当時画期的なうえ、さらにその後も上演され続けてきたという、驚異的な魅力のつまった作品だ。

演出は文学座の新鋭、五戸真理枝。小川絵梨子芸術監督の企画した「ことぜん」シリーズの第一弾でもあるこの『どん底』に、五戸真理枝は新たな視点で「個と全体」や「社会と人間」というテーマを本作の中からあぶり出した。手練れぞろいの俳優陣も含めて見どころ満載の作品となっている。

【コメント】
五戸真理枝(演出)
人が生きていくのに必要なものは、経済的安定ではなくて、精神的独立だと思う。個人が全体に塗りつぶされそうな今、それがとても難しい。だから苦しい。生きていく魅力を確かめたくて、この『どん底』を作りました。

【ものがたり】
20世紀初頭のロシア。社会の底辺に暮らす人々が集う木賃宿。様々な職業の人間が暮らしている。
早春。それぞれが思い思いの朝を迎えていた。商売道具の手入れをする者、まだ寝ぼけまなこの者、病に臥せっている者、そして他愛もない無駄話に興じている者。また、きょう一日が始まったのだ。
そんないつもと同じ日常にひとつの波紋が訪れる。新しく住人になった巡礼、ルカが現れたのだ。60歳を越えたこの男は事あるごとに、住人に「説教」を垂れる。虚実判然としないその「説教」はほかに行き場のない彼らの福音となるのか、或いは絶望をもたらすのか。
やがて、住人たちの間に些細な軋轢が生まれ、ひとつの事件が起こる…。

【公演情報】
2019/2020シーズン
シリーズ「ことぜん」Vol.1
演劇「どん底」[新訳上演]
作:マクシム・ゴーリキー
翻訳:安達紀子
演出:五戸真理枝
出演:立川三貴 廣田高志 高橋紀恵 瀧内公美 泉関奈津子 堀 文明 小豆畑雅一
伊原 農 鈴木亜希子 谷山知宏 釆澤靖起 長本批呂士
クリスタル真希 今井 聡 永田 涼 福本鴻介
原金太郎 山野史人
●10/3~20◎新国立劇場 小劇場
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999
〈公演HPhttps://www.nntt.jac.go.jp/play/the_lower_depths/

撮影:引地信彦】

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