城田優・演出ミュージカル『ファントム』詳細発表!
ミュージカル『ファントム』は、フランスの小説家ガストン・ルルーによって発表され、1911 年にベストセラーになった小説「オペラ座の怪人(ル・ファントム・ド・オペラ)」を原作とするミュージカル作品。
以来、本作は世界中の観客を魅了し、ミュージカルのベストセラーとして世界中で親しまれている。
<Message>
城田優(演出・主演)
これまで20年間エンターテインメントの世界で培ってきた想像力の限りを尽くし、全く新たな『ファントム』を、最高のキャスト、スタッフ、チーム一丸となって、創りあげていきたいと思っています。モーリーさんからは、温かい言葉で背中を押していただき、プレッシャーを感じていた僕にとって、大きな勇気となりました。大好きな作品を、更に精一杯磨き、より美しく、儚い物語をお届けしたいと思っていますので、皆様どうか、劇場まで足を運んでください!
モーリー・イエストン(作曲)
親愛なる優が演出すると聞いて、それは良いアイディアだととても嬉しく思いました。演出家は登場人物の感情を事細かに把握しなければいけませんが、その点、既に演じているから心強い。私がこの作品を作った時には、既にガストン・ルルーの原作を元にした有名映画がありました。それでも作りたいと思ったのは、全く新しい解釈の作品を作れると確信したから。この作品が日本で愛され、新たな演出で進化していくのは、光栄であり喜びです。優ならではのオリジナリティが生きた『ファントム』を期待しています。
出演者にも注目だ。タイトルロールの“ファントム役”をダブルキャストで演じるのは、ストレートプレイから大作ミュージカルまで、幅広い作品で主演を務める加藤和樹と、類まれなる歌唱力と演技力で日本のミュージカル界を牽引する 城田優。この両名がファントムの人生や心の葛藤を力強く、そして繊細に演じる。
ファントムが愛するヒロインのクリスティーヌ役には、ダブルキャストで、宝塚歌劇団元月組トップ娘役で退団後の活躍もめざましい愛希れいか、そして歌唱力に定評があり、若手ながら数々のミュージカルのヒロインを演じる木下晴香。
クリスティーヌに好意を寄せるシャンドン伯爵役には、着々と実力を付け、舞台映えする長身に圧倒的な存在感を放つ廣瀬友祐と、数多くの舞台経験を積み、頭角を現す木村達成がダブルキャストで挑む。
また敵役のカルロッタ役には、パンチの効いたパワフルボイスで注目を集めるエリアンナ。新支配人のアラン・ショレ役には、お笑い芸人として活動しながら、ミュージカル出演経験も多いエハラマサヒロ。
オペラ座の舞台進行係のジャン・クロード役には、映像を中心に数多くの作品に出演している実力派の佐藤 玲。ルドゥ警部役に、確かな演技力で映画やテレビドラマを中心に活躍を続ける神尾 佑。
オペラ座の怪人の謎を知る元支配人役のゲラ―ル・キャリエール役に、長年にわたりテレビ、舞台で幅広い役柄を演じる岡田浩暉。豪華な実力派キャストが集まった。
【STORY】
舞台は19世紀後半のパリ、オペラ座。楽譜売りで歌手志望のクリスティーヌ・ダーエは、その歌声をオペラ座のパトロンであるシャンドン伯爵(フィリップ)に見初められ、憧れのオペラ座で歌のレッスンを受けられるよう取り計らってもらう。
一方、オペラ座では支配人のキャリエールが解任され、新支配人のショレが、妻でプリマドンナのカルロッタと共に迎えられた。キャリエールはショレに、オペラ座の地下に幽霊がいて、自らを“オペラ座の怪人”と呼んでいることを伝えるが、ショレは解任された事への仕返しに怖がらせるために言っているに過ぎないと取り合わなかった。
オペラ座を訪ねてきたクリスティーヌを見たカルロッタは、その若さと可愛らしさに嫉妬し、彼女を自分の衣裳係にしてしまう。ある日、クリスティーヌの清らかな歌声を聞いたファントムは、ただ一人彼に深い愛情を寄せた亡き母を思い起こし、秘かに彼女に歌のレッスンを行うようになる。
ビストロで開かれたコンテストで歌声を披露したクリスティーヌは大役を射止め、彼女を見出したシャンドン伯爵に告白される。ファントムは、そんな二人の姿を絶望的な思いで見送る。
初日の楽屋、カルロッタの罠にかかったクリスティーヌは毒酒に喉を潰されてしまう。ファントムは失意のクリスティーヌを自分の住処であるオペラ座の地下へ連れて行く。しかしそれが、やがて彼を悲劇の結末へと向かわせることになる―。
【公演情報】