小手伸也と浅野和之の活力源は?
【あなたの活力源は?】
小手 オーソドックスですが、周りからの応援の声ですね。SNSなどもそうで、なかには酷いことを書いてくる人もいますけど(笑)、それ以上に面白いとか誉めてくれる人がいて、そういう応援の声に支えられます。家族の応援もすごく力になります。子どもが「パパお仕事がんばってね」と言ってくれるんです。でもどこまでわかっているのか、この前テレビを見ながら、違う人のことを「パパ」と言ってましたから(笑)。そしてもう1つあるんですが、僕は『子供の事情』で共演していた皆さんに「恩返し」的な夢があって、あのとき共演した皆さんとまた共演したいと思っているんです。『子供の事情』のとき本当に仕事がなくて、その後のスケジュールが真っ白だったんです。そのときに共演の皆さんが「君は大丈夫だよ」と、「これで必ず声がかかるから安心しろ」と励ましてくれたんです。そういう意味では、あのときの同級生の方々とまた共演して、どれだけ自分が成長したか、どれだけのものを吸収できたか、ちゃんと報告したいんです。今回は浅野さんと青木さやかさん、他の仕事で春海四方さんとご一緒しているんですけど、まだまだ他のかたともご一緒していければと思います。それが1つの夢なので、その夢を持ちながらがんばっていきたいですね。
浅野 僕の活力源は、さっきも話にでましたけど、やっぱりプレッシャーがかかると、それがエネルギーになるなと。拍車がかかるんですよね。たとえば台詞がいっぱいあるとか、いろいろいやることが多い役だとか。そういう役をどう作るか、それを考えることが自分の中で一番エネルギーになりますね。
【プロフィール】
こてしんや(左)〇神奈川県出身。早稲田大学卒。劇団innerchildを主宰。作家・演出家・俳優を兼ねる。PFFスカラシップ作品映画『不灯港』では主演を務め、海外でも高い評価を受けている。舞台での活動が中心だったが、2016年の大河ドラマ『真田丸』で注目を集め、2017年の『仮面ライダーエグゼイド』では幅広い世代から認知された。2018年には『コンフィデンスマンJP』『SUITS/スーツ』で人気を博す。最近の舞台は、シス・カンパニー『子供の事情』(17年)PARCO『良い子はみんなご褒美がもらえる』(19年)など。
あさのかずゆき(右)○東京都出身。1987年、劇団『夢の遊眠社』に入団。1992年の解散後は、舞台に加えて映像の世界でも活躍中。『You are the Top/今宵の君』以来、三谷作品で欠かせない存在。読売演劇大賞・最優秀男優賞に2度輝くなど受賞多数。最近の舞台はシス・カンパニー『子供の事情』(17年)、スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』再演ハイバイ15周年記念『て』CAT『TOPHAT』(18年)、 PARCO『マニアック』シス・カンパニー『恋のヴェネチア狂騒曲』スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』(19年)、PARCO『大地(Social Distancing Version)』(20年)など。
【公演情報】
シス・カンパニー公演
『23階の笑い』( 原題:Laughter on the 23rd Floor)
作:ニール・サイモン
演出・上演台本: 三谷幸喜
翻訳:徐賀世子
出演:瀬戸康史 松岡茉優 吉原光夫 小手伸也 鈴木浩介 梶原善 青木さやか 山崎一 浅野和之
●2020/12/5~27◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉S席 12,000円 A席 10,000円 B席 8,000円 補助席(1階) 9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット予約〉世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00~19:00)
https://setagaya-pt.jp/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/23f/
〈公式サイト〉 http://www.siscompany.com/23f/
〈公式Twitter〉@sis_japan
【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】
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