お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

Kazuya SETO 1st concert『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』上演中!

宝塚歌劇団花組の男役スターとして活躍し、2021年7月に退団した瀬戸かずやのファーストコンサートKazuya SETO 1st concert『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』が東京池袋のサンシャイン劇場で開幕した(5月1日まで。のち梅田芸術劇場シアタードラマシティで5月6日~7日に開催)。

『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』は宝塚花組で大人の男役を演じられる貴重な人材として多くの舞台で活躍した瀬戸かずやの、退団後初となるコンサート。タイトルになったアルストロメリアには花言葉である“未来への憧れ”、“凛々しさ”が、瀬戸の現在の心境とピッタリ合うことに加え、18年を過ごした宝塚歌劇団を卒業し新たな一歩を踏み出す、はじまりの「A」と、瀬戸の愛称である「あきら」の「A」、そして「花組の男役」「花男」を代表する存在だった瀬戸の花への思いと、たくさんのものが詰まっている。そんなタイトルにふさわしく、ファーストコンサートは様々な場面がまさに花束になったステージになっていた。

構成・演出・振付を担ったのは、宝塚歌劇団花組の元トップスター安寿ミラのクリエーターネームであるANJU。瀬戸とはこれまで振付家として多くの仕事をしていて、自身のコンサート以外ではこれが初演出の、謂わば演出家デビュー作となったが、やはり宝塚歌劇団の男役スターが、はじめて「男役」としてではなく本人として舞台に立つ上で、何を目指すべきかが手の内に入っている安心感がある。このステージにも瀬戸が長年培ってきたカッコ良さやマニッシュな魅力と、これまで見せてこなかったしなやかさとが表現されていて、両者のバランスがとても良い。

前半はストーリー仕立てで進む「MISSION」。黒のトレンチコートにハットという、待ってました!の冒頭から、世界を股にかける女泥棒の瀬戸が、様々なミッションを果たすべく各国をめぐっていく展開で、瀬戸本人が是非にと希望したというアルゼンチンタンゴから、シリアスあり、コミカルあり、ラテンありのバラエティ豊かな場面が続く。ストーリーがどこに帰結するのか?は、大千穐楽の配信も決まった舞台で確かめていただきたいが、七変化する瀬戸の魅力と共に、カゲから聞こえる声にも是非耳を澄まして欲しい。瀬戸と共に花組で活躍した娘役で同期生でもある芽吹幸奈の納得の役回り。傑出したダンサーとして知られた元雪組の笙乃茅桜のバレリーナ。更に、ダンサーの井上弥子、大場陽介、中島康宏にもそれぞれ個性的な役割があり、ANJUと共に振付も担う三井聡は特に大きなポジションで大活躍。テンポのいい場面が続いた。

後半はショー形式で、パンツスタイルながらノースリーブが新鮮な瀬戸が、コールポーターメドレーなどを披露。真摯で、ひたすら実直に1曲、1曲に向き合う如何にも瀬戸らしい姿勢が清々しい。瀬戸が紡ぎ出した数々の言葉をANJUが詞にまとめ、音楽監督の玉麻尚一が作曲したこのコンサートのオリジナル主題歌「The ALSTROEMERIA~私の色」では、男役として歩んできたこれまでと、どこにでも向かっていけるこれからに、私だけの色を見つけていこうという瀬戸の思いがこめられていて、ストレートに胸に響いた。この日はレギュラーメンバーのみでの公演だったが、スペシャルゲスト出演回には、瀬戸がそもそも宝塚を目指したファン時代の憧れの人である、元月組トップスターの真琴つばさと、瀬戸が新人公演主演を務めた折の主演者でもある元花組トップスターの真飛聖が登場。多彩なセッションが繰り広げられることだろう。

ラストは宝塚時代のこれぞ!というナンバーも飛び出し、ここはやはり独壇場の趣。花組の「アニキ」と呼ばれた瀬戸が、コツコツと積みあげてきた魅力の上に、どんな色を加えていくのか。その道程に想いを馳せる美しい時間が過ぎていった。良い意味で変わらない瀬戸かずやの、新たな魅力、新たな一歩が共に体感できるステージだった。

初日を前に瀬戸かずやと、構成・演出・振付のAUJUからのコメントが届いた。

【コメント】
瀬戸かずや
宝塚の男役として命をかけ、駆け抜けた日々からひとりの人間として歩み出した今、沢山の方々のご尽力により、『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』という自身のコンサートを開催できること、挑戦させていただけること、大変有り難く幸せに思います。
演出は、宝塚時代よりお世話になっておりますANJUさんにお引き受けいただきました。
ANJUさんの手によって作り出される世界、引き出される私の新たな魅力を様々な曲に乗せてお届けいたします!
今、私が感じること、今の私が表現できるもの、
今しかない時を皆さまと一緒に最後まで楽しんで味わっていきたいです!
どうぞ宜しくお願い致します!

構成・演出・振付:ANJU
僭越ながら初めて演出を担当させて頂きました、瀬戸かずやファーストコンサートの幕がいよいよ上がります。
本編では、瀬戸が紡ぎ出した数々の言葉を私が詞にし、音楽監督の玉麻尚一氏が曲をつけました、このコンサートのオリジナル主題歌となる「The ALSTROEMERIA~私の色」も披露いたします。
劇場に来てくださるお客様が少しでも笑顔になって頂けるようにと、バラエティに富んだ楽しいショーに仕上げました!
キャスト、スタッフ一同、心を一つにしてお待ちしております。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。

【公演情報】
Kazuya SETO 1 st concert
『The ALSTROMERIA-アルストロメリア-』
構成・演出・振付:ANJU
出演:瀬戸かずや
三井聡 芽吹幸奈
笙乃芽桜 井上弥子 大場陽介 中島康宏
スペシャルゲスト 真琴つばさ(東京・5/1/ 13時 大阪・5/7/13時)
スペシャルゲスト 真飛聖(東京・4/30/13時、17時)
●4/29~5/1◎東京・サンシャイン劇場
〈料金〉S席10.000円 A席6.000円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 0570-077-039
●5/6~7◎大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈料金〉10.000円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888
〈公式サイト〉https://www.takarazuka-live-next.co.jp/stage/2022/alstroemeria/

【ライブ配信情報】
●5/7/17時
※大阪公演千穐楽限定スペシャルカーテンコール付(アーカイブ配信なし)
〈料金〉4.000円(配信のみ)
パンフレット郵送サービス付き5.000円※送料別途必要
〈発売〉PIA LIVE STREAM(ぴあ)4/30~5/7開演30分後まで購入可能
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2298023
〈視聴・チケットに関するお問い合わせ〉
電話:017-718-3572(平日10:00-18:0)
メール:event@linkst.jp0
※公演日当日の問合せ対応は該当公演(土日祝含む)の終演後1時間程度で終了。

 

【取材・文・撮影/橘涼香】

記事を検索

宝塚ジャーナルの最新記事

MusicalVariety 『三都物語』~京都・巴⾥・東京 装束サマーフェスティバル~ 再演が決定!
深作組の「新ドイツ三部作」第一弾、舞台『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』上演決定! 
宝塚 OG が届けるスタイリッシュなエンターテインメントショー『CHARME*LIEN』静岡で上演!
岡本圭人主演でミュージカル『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』上演決定!
ルイージ・ルナーリの代表作『住所まちがい』を白井晃演出で豪華キャストにて日本初演!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報