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京本大我をはじめ豪華キャストが集結!ミュージカル『ニュージーズ』製作発表記者会見レポート!

「SixTONES」として華々しいデビューを飾った京本大我が主演を務めるブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』が、5月8日~30日、日比谷の日生劇場で上演される。(6月6日~13日、大阪・梅田芸術劇場メインホールでも上演)。

『ニュージーズ』は、ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・プロダクションズの製作により初演されたミュージカル。1899年のニューヨークを舞台に、新聞販売の少年たち=「ニュージーズ」が、権力者の不当な搾取から自分達の生活と権利を守るべく、若いエネルギーを結集させて奮闘していく姿を描いた作品。『美女と野獣』『アラジン』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇るアラン・メンケンが音楽を、ジャック・フェルドマンが作詞を、そして『ラ・カージュ・オ・フォール』『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手掛けた、美しいメロディーと躍動感溢れるダンス・ナンバーが盛りだくさんのミュージカルになっている。ブロードウェイではトニー賞8部門にノミネートされ、最優秀オリジナル楽曲賞を含む2部門を受賞。ドラマ・デスク・アワードでは6部門にノミネート、最優秀音楽賞を含む2部門を受賞し、ブロードウェイで約2年半、1,004回公演のロングランを達成した。

そんな作品が、多くのヒット作品を生み出し続ける日本ミュージカル界の巨匠・小池修一郎の手により、新演出版として日本初演されることになり、1月27日都内で製作発表会見が行われ、ニュージーズのリーダー的存在である、主演のるジャック役のミュージカル『エリザベート』のルドルフ役他、ミュージカル界での活躍も目覚ましく、先日「SixTONES」として華々しいデビューも飾った京本大我。若き女性記者でニュージーズを応援するキャサリン役の元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、『ゴースト』での好演も記憶に新しい咲妃みゆ。ジャックの弟的な存在で足の不自由な孤児クラッチー役の、舞台を中心に活躍し大人気を博する松岡広大。ニュージーズの一員でありながら、少し他の少年たちとは異なるバックグラウンドを持つデイヴィ役の、映画・ドラマ・舞台・バラエティーとジャンルを問わない活躍を続ける加藤清史郎。バーレスクのスターでジャックの絵の才能や人柄を認めるメッダ役の、元宝塚歌劇団月組トップスターで、退団後は『マイ・フェア・レディ』、『ビッグ・フィッシュ』など数々の舞台で幅広い役柄をこなす霧矢大夢。そして利益のためにニュージーズへの新聞の卸値を引き上げようと画策する新聞社オーナー・ピューリッツァー役に、ミュージカルの主演経験も豊富な大ベテランの松平健が登壇。作品への抱負を語った。

まず、会場内にはこの日初公開のキャストがそれぞれの役どころのビジュアルで躍動する、PV映像がスクリーン上映されたのち、登壇者全員が登場。それぞれの挨拶から質疑応答へと引き継がれた。

【登壇者挨拶】

小池 本日は今年一番くらい寒い中、お集まり頂いてありがとうございます。今ご覧頂いた『ニュージーズ』のビジュアル映像の撮影の時に私はおりませんでしたので、今初めて見て「おっ!こういう感じなのか」と大変心強く思いました。日本版の演出ということでございますが、ディズニーの作品と言うのは基本的に今までは本国でされたものをそのまま上演するという形でございました。私はこの作品を四年前に韓国で観て、それは韓国版でございまして、非常に面白いなと思い、まさか自分がやれるとは露ほども思わず、日本でもやるのかな、活気に満ちた如何にもアメリカのミュージカルらしい、生きる勇気を与える作品だなというところに大変感動致しました。あとは若者たちの躍動するエネルギーと、大人達の味わい深い演技ということが、対比されるようになっていて、さすがによく出来た作品だと思っておりました。その作品を私がやらせて頂くことになって、本当に意外な、望外の組み合わせと申すものを、今や日本全国津々浦々の皆さんが知っている、京本大我君を主演に迎えて、そしてこういう豪華なメンバーで上演できることを大変嬉しく思っております。日本のお客様にもこの作品を通じて生きる希望ですとか、勇気を持って頂けたらなと思います。でも基本的にはとても明るく楽しいブロードウェイのミュージカルですから、そのエンターティメント性というものを、日本の方にも改めて上手く再現できればなと思っております。よろしくお願い致します。

京本 ジャック役を演じさせて頂きます京本大我と申します。本日はお忙しい中をお集まり頂き本当にありがとうございます。僕は今年25歳という節目の歳でもあるのですけれども、このタイミングで『ニュージーズ』のジャックというとても素敵な大役を務めさせて頂けることを本当に光栄に思っております。リーダー役ということでもありますし、座長でもありますので、しっかり頼りがいのある、少しでも頼もしい座長でいられるように精一杯務めていきたいと思います。どうかよろしくお願い致します。

咲妃 皆様本日は製作発表会にお集まり頂きましてありがとうございます。キャサリン役を務めさせて頂きます咲妃みゆです。どうぞよろしくお願い致します。ジャックを中心とするニュージーズの人々に出会って、新聞記者として奮闘する彼女が如何に成長していくのか、丁寧に演じさせて頂きたいなと思っております。私ごとではありますが、宝塚歌劇団を卒業して小池修一郎先生とこうしてご一緒させて頂くのは初めてとなります。先生の創り上げられる世界観に魅了され続けている一人として、本当に今回ご一緒できることが幸せでなりません(小池に)よろしくお願い致します。素敵な座長さんの京本大我さんにしっかりとついていき、ドキドキワクワクしておりますが、一生懸命務めさせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

松岡 本日はお集まり頂き誠にありがとうございます。クラッチー役を務めさせて頂きます松岡広大です。今回こうして京本大我君主演で舞台をやらせて頂けて、豪華なキャスト、スタッフの皆様に囲まれて上演ができることを非常に光栄に思っております。そして自身の役どころについては松葉杖を使った制約のある役なので、その制約の中でどういう芝居ができるのか非常に楽しみです。小池先生と前回ご一緒させて頂いた時には台詞が2行だけだったので、今回はそれ以上に増えたら良いな(笑)と思っております。一生懸命務めて参りますので、どうぞ応援よろしくお願い致します。

加藤 デイヴィ役を務めさせて頂きます加藤清史郎です。今回こういった形で、ブロードウェイで大人気の『ニュージーズ』、また小池先生が演出なさる作品にまた出演させて頂けることをとても嬉しく思っております。ええと…すみません、緊張でちょっと考えていたことを忘れてしまって、ごめんなさい、もう少しだけ時間を下さい…何を言いたかったんだろう、あぁ、こんなの久しぶりだ(会場温かな笑)、本当に今すごく緊張してしまって、お腹も痛いような状況なのですけれども、日本初演と言うことで、小池先生をはじめとするスタッフの皆様、京本さんをはじめとするキャストの皆様と一緒に『ニュージーズ』を愛して、これからの稽古の日々をおくり、この作品をより良いものに盛り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

霧矢 本日はお集まり頂きありがとうございます。メッダ・ラーキンを務めさせて頂きます霧矢大夢です。ジャックの絵の才能を認めてニュージーズたちを応援する頼もしいお姉さんとして、女性キャストは圧倒的に少ないのですけれども、若いエネルギッシュな座長を支えるお姉さんとして、舞台同様に稽古場から見守れるようにしたいと思っております。私はもう7~8年前にブロードウェイでこの作品を観せて頂いておりまして、まさか出演することになるとは思っておりませんでしたので、やや記憶が曖昧になっている部分もあるのですが、本当にニュージーズたちのエネルギッシュなダンスと演技に観客が熱狂していた、素晴らしい作品だったなということは記憶しております。日本版もそれに負けないくらい素敵な『ニュージーズ』を小池先生とご一緒に創り上げていけたらと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

松平 「ワールド」紙のオーナー・ピューリッツァーを演じます松平です。若者のエネルギーに負けないような存在感を出して頑張りたいなと思います。小池先生とは初めてなのでとても楽しみです。よろしくお願い致します。

【質疑応答】

──小池先生と京本さんはミュージカル『エリザベート』で既にご一緒されていらっしゃいますが、小池先生には京本さんとのなれそめなどで何かエピソードがありましたらそれも含めて、「役者・京本大我さん」の印象、また京本さんには「演出家・小池修一郎先生」への印象をそれぞれお願い致します。

小池 京本君は実は私は、ジャニー喜多川さんからお預かりした、といつも思っている存在です。と申しますのは、2015年からやりました『エリザベート』の為のルドルフ役のオーディションを2014年からしておりまして、なかなか良い人がいなくて。その折に、話はさかのぼりますが1997年に京都駅の新しい劇場のお仕事をご依頼頂いていたのですが、新しい劇場で仮渡しが遅くなりました関係で、実際には私は携われなかったのですけれども、その時に研究でニューヨークとラスベガスに観にいって、ジャニーさんと色々お話させて頂いたことがありました。また私の公演を必ず観にきて下さり、また公演がある時には「観にきてください」とお電話をくださって、必ず観せて頂いていたりという経緯がありましたので、敷居が高かったのですが「誰かルドルフ役に良い人はいませんか?」と思いきってお願いをしたんです。ジャニーさんは『エリザベート』もご覧になっていたので役もおわかりでしたので。でもダメかな…と思っておりましたところ一人出してくださるということになりました。ただ本当に僭越でしたのですけれども「ありがとうございます。ただしオーディションですし、音域もすごく広いので、そこが適わないということだった場合、お断りすることがあるかも知れないのですが」と申しましたところ「それで構わない」というお返事を頂いたので、どういう方が来るんだろうと思ったところ、京本大我君が来たんです。(京本に)当時19歳だったよね?それであぁちょっと若いな…と少し思ったのですが、2回オーディションをしまして、1回目の時よりも2回目がかなり上手くなって、練習をしていたのがわかったので、これは役者さんの二世であるとか、ジャニーズの中でプッシュされているというようなことよりも、本人の芸事に対する熱心さと、ミュージカルに対しても、これから先もずっとやっていきたいという強い意志を感じたので、この人は先々本格的なミュージカル俳優としてずっと行く人であろうとその時に思いました。それでキャスティングさせて頂いて、15年、16年、そして去年と出てくれて、ずっと彼の成長と共にルドルフという役があったと思うのですけれども。今度は『ニュージーズ』というものをやるとなった時に「誰を?」と思い、もちろん色々な若い俳優さんたちはいっぱいいるのですが、役の年齢設定が17歳なのでなるべく若手でと思った時に、京本大我という名前がすぐに浮かんだので、改めて出演のお願いをしましたが、正直申し上げてその時点で「SixTONES」でデビューということが決まっていたら、ここにはいてもらえなかったかも知れない。ちょっと早めにお願いしたのが良かったのかも知れません(笑)。彼はとても真面目で、こう申してはなんですが、少しキョトンとした感じがするんです(笑)。このキョトンとした感じが今度はリーダー役だし、きかん気の強い役でもあるので、それを彼の中からどういう風に引き出せるかな?ということがひとつの課題だと思っております。そしてさっき聞いたんですけれども、彼はこれまで映画、テレビ、そして舞台の中で『エリザベート』のトート以外とキスしたことがないそうです(笑)。つまり井上芳雄さんと城田優さんと古川雄大さんの三人としかキスしたことがない。その次に咲妃みゆが唇を奪うんですけれども(笑)。これは芝居の役の設定でキャサリンが強引にジャックの唇を奪い取るシーンがございまして、ファンの方達には申し訳ないかも知れませんが(咲妃が思わず突っ伏すのに構わず)遂に人前で初キスということで、照れないでね。といったところでございます(笑)。

京本 今お話にあったように、僕が19歳の時に突然、本当にオーディションの4日前くらいにマネージャーさんに『エリザベート』の楽曲を頂きまして「オーディションに行ってきてくれ」という風に言われました。正直それまで僕はジャニーズの世界にずっとおりましたので、ミュージカルというものは正直拝見したこともあまりなく、ジャニーズの舞台などしかほとんど観に行ったことがなかったんです。しかも頂いた『エリザベート』の楽曲が非常に難易度の高いもので、怯えながらオーディションに向かったんです。それで1度目のオーディションでは先生から「もう少し頑張ってください」ということでした。それがちょっと僕の中で(ミュージカルに対して)素敵なきっかけを頂いた形になって、趣味というと語弊があるのですが、個人的にずっと練習していました。そうしたらまた突然2回目に声をかけて頂けて、こんなチャンスはないと思って。その時ちょうど僕の誕生日だったんですね。12月3日に2回目のオーディションがありました、1回目に緊張して出せなかった分も出そうと思って歌いきったのですけれども、先生にまさかのルドルフ役に選んで頂きました。そこで僕の中で新しい扉がひとつ開けたような感覚がありました。芸能界の生みの親という意味ではやはりもちろんジャニーさんなのですけれども、ミュージカル界の自分を育ててくださった生みの親は間違いなく小池修一郎先生なので、この出会いには感謝しきれません。ルドルフ役を三度経験させて頂いて、25歳というこのタイミングで『ニュージーズ』のジャック役という大役に選んで頂けたことを、光栄に思っています。もちろんプレッシャーもたくさん感じていますが、皆様のご期待に応えられるように、ビシバシ稽古で鍛えて頂いてしっかりしたものをお見せできるように、備えていきたいなという風に感じています。

──キャストの皆様、『ニュージーズ』への出演が決まられた時のお気持ちと、その時どんなシチュエーションだったのかを教えて下さい。

京本 僕の中でディズニーの作品や、ブロードウェイの作品への出演というのはひとつの大きな目標ではあったのですけれども、まさかこの早いタイミングでこんな機会が頂けるとは思ってもいなかったので、ただただ恐縮と言いますか、驚いたのですが、先生に折角選んで頂いたので、しっかり務めたいなという前向きな気持ちでした。初めて聞いた時のシチュエーションというのは、今はパッとは出てこないのですが、ただ普段はあまりしっかりしていないと言いますか、ひよこみたいと言われることの多い性格なんですけれども、今回に関しましては座長ということもあって、そんなんではダメだと思いますし、今まで何度か主演もさせて頂いていますが、頼りがいがあったか?というと自分ではあまり頷けないところもあるので、しっかり前を向いて、いつまでも初々しくはいられないので、この素敵なキャストさんの中でも座長として盛り上げていけるように頑張りたいなと思いました。

咲妃 私は自他共に認めるディズニーファンですので、このディズニーミュージカルに出演させて頂けることになった時は心の底から嬉しかったです。アラン・メンケンさんは本当に尊敬する方なのですけれども、まさか私がこの素晴らしいキャストの皆様と共に、(メンケンの曲を)お客様にお届けできる日がくるなんて、と、今心が躍っています。キャスティングを知ったのはマネージャーさんからの報告で、そんなに大声を上げられる場所でもなかったので、心の中で大騒ぎしました。

松岡 元々海外の作品をやってみたいという意志がありまして、20歳の時にブロードウェイミュージカルを観た時に、海外の作品の力強さを非常に感じました。ですからいずれはブロードウェイミュージカルというものに携わって、メインキャストで暴れてみたいと思っていた矢先に、小池先生に「これを歌って声を送ってくれ」と言われまして。あれがオーディションだったのでしょうか。それが通って非常に嬉しかったです。自分のひとつの夢が適って、日本版のオリジナルキャストとしてやれることが非常に嬉しく、恐悦至極という感覚でした。シチュエーションというのはマネージャーさんから伝えてもらったのですが、自然と笑顔が溢れてしまうような瞬間だったと思います。

加藤 すごくたくさんの感情が僕の中にあって。嬉しいだったり、不安だったり、とても楽しみだったりということでした。もちろん僕はミュージカルが大好きなので、改めて久しぶりにミュージカルに出演できることを嬉しく思いましたし、ディズニーミュージカルであること。また、2012年の『エリザベート』以来に、小池先生とこういった形でご一緒できることが僕の中で楽しみでならないことでした。シチュエーションに関しては、特に覚えていないのですが、不安なこともありながら楽しみにする要素の方が多かったなと今は思います。

霧矢 私は今思えば、たぶんちょうど『ニュージーズ』のキャスティングをされていた頃くらいなのかな?という時期に、私が出演している舞台に小池先生がご観劇にいらっしゃって。すごくお久しぶりにお目にかかったので「あ、先生お久しぶりです!」という感じでご挨拶を交わし、それはその場で終わりまして、そのひと月後くらいにマネージャーを通してお話を伺いました。あ、あのタイミングで私のことを思い出して見初めてくださったのか!と思い、ありがたいことだなと思いました。先ほどもお話しましたけれども、実際にブロードウェイで観ておりましたが、記憶がやや曖昧になっていましたので、どんな作品だったっけ?と思い出すところから始まりましたけれども、宝塚歌劇のみならず、日本のミュージカル界を構築されている偉大な小池先生でございます。皆様もご存知の通り、海外のミュージカルを日本で上演する、本当に素晴らしい潤色をされる先生なので、このチャンスを頂いたということで、日本初演の出演を決めさせて頂きました。

松平 私は事務所でこのお話を聞きました。小池先生から声がかかったということで、もちろん先生のことは存じ上げておりましたけれども、演出を受けたことはなかったものですから、是非やってみたいということで楽しみにしております。

──京本さん、松岡さんお二人の役柄は親友役とのことで、舞台上で関わるシーンも多いのではないかと思いますが、お互いの第一印象を教えて下さい。

京本 広大と呼ばせて頂いているのですけれども、2019年の『エリザベート』に広大が僕の回に来てくださいまして、そこで楽屋で挨拶したのが初めて会った時でした。お互いにちょっと人見知りなこともあって、元々の性格的には探り合う感じもあるのですが、挨拶して頂いた時には会ったばかりなのに気が合うな、フィーリング的に広大とは仲良くなれそうだなと感じました。それから僕のグループでやっている舞台を観てくれたり、僕も広大の舞台を拝見させて頂いて、その後に二人で食事に行ったり、まだ稽古前ではありますがお互いに交流させて頂いております。役柄同様に、親友と言いますか、仲良くなれているなという感覚で、僕はとても彼を頼もしく思っています。

松岡 そう言って頂いて本当嬉しい限りです。大我君は色々な方からの評価が大変高いと伺っていたので、それは是非舞台を拝見させて頂きたいと思い、ご挨拶もさせて頂きました。その時初対面とは言え、年齢も僕の方が下なのですけれども、とても丁寧に接してくださって、非常に紳士だなと思いました。こういうもおこがましいですが、礼儀正しい、誠実な方だというのが第一印象として見てとれました。それから仲良くさせて頂いていて、これからもっともっと稽古などを通じて更に良い関係を積み重ねて、キャストの皆様全体ともなのですが、良い関係を築いていけたらと思っております。

──松平さん、今回演じられるビューリッツァーという役は新聞配達少年たちを次々と追い詰めていく役どころ、敵役になると思うのですが、どのような思いで臨まれるか、また楽しみにされていることなど、現時点での思いをお聞かせ下さい。

松平 利益を第一に考える人物に作られておりますので、彼たちの人生よりも会社のことを第一に、利益優先にしていく訳です。当然若者たちのエネルギーに立ちはだかるような存在感のある人物にしたいなと思います。ブロードウェイ作品の日本版オリジナルですから、小池先生のご指導のもと良い作品にしていきたいという思いで今はおります。

──霧矢さん、咲妃さん、宝塚歌劇団を卒業され、宝塚歌劇団の外で小池先生の作品に出演されるお気持ちと、ミュージカル作品で共演されるお気持ち、また、若き新聞記者とバーレスクのスターという役どころについての印象や、抱負もお伺いできますか?

霧矢   (咲妃にそちらから…とお辞儀されて)上級生から?(笑)。そうですね、私は2014年の小池先生の『オーシャンズ11』という作品に出演させて頂きまして、もちろん自分は女優という立場になりまして、色々戸惑いもありつつ、色々なことを得ていかなければならないと思っていました。でも小池先生は基本的に宝塚の頃と変わることなく、非常に人間に興味を持たれている方なので、演出をされているよりも雑談が多くなってきたりとか(笑)。皆が舞台監督さんなどのお話を聞いている時に、気づいたら先生も私の隣に立っていて、全然関係ない話をしてきたり(笑)。そういうところは全然お変わりないです。でもやはり演出は厳しく、京本さんもおしゃっていましたが、若い俳優さんたちをしっかりと育て上げられるお力のある先生だなと、私自身も若手の男役だった頃に非常に育てて頂いたという思いがあるので、そういう意味では変わらぬ情熱を持ってやってくださっております。今回私がさせて頂くメッダ・ラッキーという女性はブロードウェイでは黒人の女優さんがされている役柄で、今回私はそういう設定で出演はしないのですけれども、当時のニューヨークの中で、ジャックたちはじめ貧しい新聞売りたちと共に、底辺の中でも一生懸命生きている代表者の一人という、そういう意気込みで演じさせて頂ければなと思っております。

小池 ごめんなさい、ちょっと口を挟みますけれども、この作品は先に映画がありまして、アン・マーグレットと言って、1960年代にはエルヴィス・プレスリーの相手役で出て来た、有名なグラマーパンチ女優がやっているんです。なので、そういう色気も加味したいなと思っております。頑張って下さい!

霧矢 頑張ります!

咲妃 まず遥か昔のお話をしてしまいますが、私が宝塚歌劇団で初舞台を踏んだ作品が小池修一郎先生潤色・演出の『THE SCARLET PINPARNELL』で、霧矢大夢さんと蒼乃夕妃さんのトップお披露目公演でした。その時のことを今も鮮明に覚えていて、今とても感慨深い思いです。小池先生には歌劇団の頃からたくさんお世話になっておりまして、私の甘いところ、まだまだ未熟なところを真っ直ぐに、時には厳しく、いえ、とても厳しく(笑)指摘し続けてくださった、ご一緒するには未だに緊張が先走ってしまう偉大な先生です。でも歌劇団を卒業して2年半以上経った今、またこうしてご一緒させて頂く上で、役者として先生にどういった味付けをして頂けるか、ドキドキしますが楽しみでもあります。今回演じさせて頂くキャサリンは新聞記者なんですけれども、1899年はまだまだ労働社会に於ける男尊女卑が根強い時代ですので、その中で働く女性としては、意志ももちろん強いし、信念もしっかり持った女性だと捉えております。その点もしっかりと築きあげられていけたらなと思っております。

──加藤さん、イギリスの高校に留学されていたとのことですが、留学中はミュージカルや舞台に触れる機会はありましたか?また、留学経験の中で、これは舞台に生かせる!というものがあれば教えて下さい。

加藤 イギリスに留学を決めた要素のひとつとして、演劇を学んでいきたいということがあったので、向こうのウエストエンドミュージカルは、土日にロンドンに外出した時や、長期休暇の間を使って観劇させて頂くこともたくさんありました。それとは別に向こうのアクターズスクールにも一定期間だったのですが、通学させて頂いたりもして、そこでレッスンを受けて自分の中にあった、演じるという概念が変わりました。役者としてこれから活動していく上に於いて、本当に大切なことをイギリスの地で、イギリスの文化のもと学ぶことができたなと思っています。

──劇中で主人公ジャックは、ニュージーズとしてのプライドを胸にストライキを起こしますが、皆様にとって役者というお仕事をする上で「これだけは譲れない」というものがあれば教えて下さい。

松平 譲れないもの…あまり考えたことがないですね(笑)。自分はこうでなければいけないというような、そういったことはあまりないので、役によって色々と変わってきますからね。それは演出家の先生にお任せして、あまりこだわりはありません。

霧矢 おっしゃる通りですが、やはり頂いた役柄に対して常に誠実に向き合い、ちゃんと作品の中で血の通った人間として存在できるようにということは、一応心がけております。

加藤 譲れないものは考えたことがなかったのですが、強いて言うのであれば、学業でしようか。あくまで学生でもあるので、勉強もしっかりしながら芸能活動もしていこうというつもりで、これまで18年間活動してきたということくらいだと思います。

松岡 作品に対する愛情は非常に大切だと思っていますね。譲れないと言うか、自分が一番好きだと思えるくらいに作品にのめり込むことが大事だと思いますし、脚本家さんが書いたその人の作品であるし、演出家さんが演出した、やはりその人の作品でありますので、演じる方はその根本を見せていかないといけないので、そこは譲れないかなと考えております。

咲妃 皆様がおっしゃることをごもっともだなと思って拝聴しておりましたが、私は健康管理が絶対に譲れません。この仕事をさせて頂く上で万全の状態で、良いコンディションでどの瞬間も挑むことが必要不可欠だと思いますので、見えない病原菌と闘っております。私の健康は譲りたくありません。

京本 僕も皆さんと同様演じる上でのプライドと言うか、こだわっていることと言うのは正直ありません。やはり演出してくださっている方々や、客観的に見てくださっている方の意見というのはとても大切だと僕は思っていますし、坊主でもなんでもしますし、演じる上でのこだわりというのはないんです。でも京本大我として、アイドルとしてやらせて頂いている時ですとか、グループとして活動させて頂いている時のこだわりとしては、音楽というのが僕の中でとても大切で。僕も生きる上で色々なアーティストの方々の音楽に支えられてきたことがたくさんありますので、僕たちグループとしても、京本大我としても、そういう存在になりたいと思っております。ですから音楽面に関してはそこにこだわってこれからも活動していきたいなと思っております。

小池 まず思い浮かんだことは予算です(会場笑)。ですがそれではなんなので…いや、予算は、これは絶対譲れないのですけれども、でもそれはあまりにも具体的と言うか、卑近なものであるので、目標として、ここにくるまで、この道四十何年になってしまいました。なぜ?と時々自分でも思うのですが、最後にお客様が喜んでくだること。これが、それまでにどんなに色々なことがあったとしても、最後にお客様が喜んでくださっているところで「あぁ、やって良かったな」と思う。その繰り返しなんですね。ですからなぜ続けているかと言えばたぶんそれなんだと思うので、役者の方達にとっては絶対にお客様の拍手、アプローズですけれども、やはり皆さんが喜んで帰ってくださるということなんだと思っています。

登壇者それぞれの「こだわり」が披露されたところで、熱気あふれる質疑応答は終了。全員でのフォトセッションのあと、キャスト6名による囲み取材も行われた。

【囲み取材】

──京本さん、今年は良い年になりましたね!

京本 そうですね。グループとしてもデビューさせて頂いた年でもありますし、個人としてもこんな素敵な作品に選んで頂けたので、大切な年になりましたね。

──今年はちょっと違うぞと?

京本 僕もジャニーズ事務所に入って14年になりますけれども、ここまで積み上げてきたものを今まで以上に発揮したい年だなと思っています。

──日生劇場で初主演ということになりますが、製作発表を終えていかがですか?

京本 顔触れが偉大過ぎて、ちょっと恐縮なんですけれども、先ほども申しましたように、主演舞台としては三度目になりますので、いつまでもひよこみたいではいられないので、しっかり頼もしいところも見せられるように頑張りたいなと思っています。

──お父様(京本政樹)は僕も出たい!とかって焼きもちをやかれませんか?

京本 そんな子供みたいな人ではないので!(笑)でもまぁ、ミュージカルという部分では父親はあまり経験がないと思うので。それこそ松平健さんが父親にとっては大先輩で、京都でもたくさんお世話になったという話も聞いておりますし、お芝居だけではなくお人柄もとても素晴らしいので、そういうところも学んで来いと声をかけてもらいました。

──松平さんいかがですか?

松平 ポスター撮りの時に初めてお会いして、その時にカメラマンさんの要求が結構厳しかったのですが、文句ひとつ言わずに何度も飛びあがっていたので、頑張り屋だなと思いました。

京本 ありがとうございます!

──霧矢さん、初共演になる方が多いと思いますが、顔合わせをしていかがですか?

霧矢 まだまだこれからですけれども、主演の京本さんはじめ、すごく爽やかなメンバーなので、とても素敵な作品になるのではないかなと思っております。

──加藤さん、緊張は取れましたか?

加藤 だいぶ、はい。まだ緊張はしているんですけど、僕も二度目にお会いした方がほとんどで。僕の弟(加藤憲史郎)がご一緒させて頂いていて、楽屋で少しお目にかかったことは何回かある方もいらっしゃるのですが、これからどうなっていくのかが僕もとても楽しみです。

 

──咲妃さん、先ほど「唇を奪う」と言われていて、プレッシャーがありますね!

咲妃 そうですね!私にとっても初挑戦となることがたくさん盛り込まれている作品になるんですけれども、心を込めて演じさせて頂きたいと思います。

──松岡さん少年役ですよね?ミュージカル経験は豊富でいらっしゃいますが、少年役ということで工夫されようとしていることは?

松岡 当時の子供たちの労働環境だったり、時代背景もしっかり考えて、尚、それに抗うだけの若いエネルギーは絶対に必要だと思うので、まずはニュージーズのメンバーと、そして大人を演じる皆様としっかりと仲良くなっていけば、自然と稽古場も和気あいあいと締まった空気感になってくると思います。そういったところでしっかりと役作りをやっていきたいです。

──松平さん、これはブロードウェイミュージカルですけれども、ステップだけでも「マツケンサンバ」のようなものが観られるところはありますか?

松平 ありませんね(全員笑)。私は会社の中にいるだけなので(笑)。

──では歌の方は?

松平 歌はあるようです。

──大我さんは、歌もダンスも覚えることが膨大で大変なのでは?

京本 小さい頃からやらせて頂いているので、どんくさいなと思われないように(笑)しっかり務めたいと思っています。ただ『ニュージーズ』は本当にダンスのジャンルもとても難しいと聞いているので、ちょっと怖い部分もありますね。稽古がはじまってみないと読めないですけれども、できる限り準備したいと思って色々映像などでも勉強させて頂いています。

──「SixTONES」でデビューしてから1週間が経ちますけれども、実感はわいてきましたか?

京本 それこそこの『ニュージーズ』のポスターだったりとかで、カッコジャニーズJr.とついていたものが外れたりしたことが、14年間なかったことなので、ちょっと寂しくもあり、でもやっぱり嬉しいことだなぁと思います。その分「SixTONES」の京本大我として、ミュージカル俳優と名乗るのはまだとてもおこがましいですけれども、そういう部分の自分をもっともっと出していけるように頑張ります。

──早々にミリオンセラーが決まりましたけれども。

京本 正直漠然と掲げていた目標ではあったのですが、まさかそれを三日で成し遂げられるとは思っていなくて、本当に昔から応援してくださってきたファンの方々や、興味を持って手に取ってくださった色々な方々のおかげだと思っています。自分達の力と言うよりは、本当に支えてくださった皆さんのお力だなと思っています。

──カラオケを楽しみにしているということでしたが。

京本 YouTubeで6人の動画を上げさせて頂きましたが、6人でカラオケに行って「SixTONES」の曲を歌うという動画は撮影しました。でもプライベートではまだ行けていないので、楽しみでもあり、打ちあげて歌ってとか言われるのが、ちょっと怖いです。広大とか振ってきそうなので、要注意です(笑)。

松岡 振ります!(笑)

──この主演についてはジャニーさんはご存知だったのですか?

京本 それがジャニーさんは『ニュージーズ』という作品を元々好きで、ジャニーズでもやりたいと言っていたほど作品への思いがあったそうなのです。それを実は亡くなった後にジュニアの仲間たちから聞いたので、それは本当に素敵な縁だなと思っています。ジャニーさんの期待にもしっかり応えたいという思いです。

──「SixTONES」の中でも自分の位置と言いますか、ミュージカルが京本さんの強みになっているのではないですか?

京本 先輩の方々に、坂本(昌行)君だったり、(堂本)光一君だったり、ミュージカルで活躍されている方がいますけれども、僕もその後に続けるような、しっかりとこのミュージカルの道を京本大我として歩いていけるように、そして『ニュージーズ』という作品ももっともっと大きくしていけるように、僕も頑張ってこの作品の良さを伝えていきたいなと思います。

──今日は特に男性陣に海外志向の強い人が揃っている気がしましたが、そんな話はしましたか?

京本 してはいないのですが(笑)でもブロードウェイの作品なので、やはり2020年オリンピックのタイミングでもありますので、海外の方にもたくさん観て頂けたらと思います。

──キスシーンがあるというお話がありましたが、どうですか?

京本 僕が受け身で、僕からではないんですよね?まだ演出がどうなるかではあるんですが。

──受け身希望ですか?

京本 いや、僕から行くのはちょっと緊張するなと(笑)。頼りない話ではあるのですが、待ちたいと思います。

──松平さん、ここは大先輩として?

松平 いやいや、わたしにはそういうシーンはないと思うので(笑)。演出家に任せます。

──では最後に皆様にメッセージをお願いします。

松平 すごく楽しい作品になると思いますので、是非お越し頂きたいと思います。

松岡 若いエネルギーがたくさん詰まった作品になると思います。そして大我君が、座長が、本当に絶対に素晴らしい作品にすると思いますので、しっかりとそれに乗っていきたいと思います。

京本 作品の持つ若者のエネルギーや、生きる力もそうなのですが、何より音楽も本当に素晴らしいので、『ニュージーズ』に足を運んで頂いて、たくさん感じ取って頂けたら嬉しいなと思います。

咲妃 多くの方にお楽しみ頂ける作品になると自負しております。座長の京本さんはじめ、キャストの皆様、スタッフの皆様と一生懸命頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いします。

加藤 自分の持っているもの全てを出し切って頑張っていきたいと思っています。ニュージーズたちの熱い絆を見に、是非劇場に足をお運び下さい。

霧矢 もう言うことがなくなってきた!(笑)若さあふれるニュージーズたちに負けないように、ベテランパワーを出していきたいと思います。よろしくお願いします!

【公演情報】
ロードウェイミュージカル『ニュージーズ』
作曲◇アラン・メンケン
作詞◇ジャック・フェルドマン
脚本◇ハーヴェイ・ファイアスタイン
演出・日本語訳・訳詞◇小池修一郎
出演◇京本大我(SixTONES)
咲妃みゆ 松岡広大 加藤清史郎
霧矢大夢 松平健 ほか
●5/8~30◎東京・日生劇場
〈料金〉S席13,500円 A席9,000円 B席4,500円
〈お問い合わせ〉帝国劇場内日生公演係 03-3213-7221
●6/6~13◎大阪・梅田芸術劇場 メインホール
〈料金〉S席13,500円 A席9,000円 B席5,000円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 メインホール 06-6377-3800
https://www.tohostage.com/newsies/

 

 

【取材・文/橘涼香】

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