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「アクトカンタービレ scene2『golden lemonade』~森新吾へのオマージュ~」間もなく開幕! 咲山類・町田慎吾・長澤風海・小寺利光・音楽監督TAKA 座談会

ダンサーとして、また優れたクリエーターとして活躍した森新吾が立ち上げた演劇プロジェクト「アクトカンタービレ scene 2『golden lemonade』 ~森新吾へのオマージュ~」が5月9日~13日、銀座 博品館劇場で上演される。

男性アーティスト集団“DIAMOND☆DOGS(D☆D)”の創立メンバーであり、演出家、振付家として豊かな才能を発揮してきた森新吾が、初めて脚本も手掛けることで注目を集めていたこの作品は、森の急逝というあまりにも突然の訃報により、タイトルはそのままに、scene1 『Smoky Dog』を、新たに出演することになった咲山類と、今回の陣容に合わせて改訂。更にブラッシュアップされたものとなる。

そんな作品に出演する咲山類、町田慎吾、長澤風海、小寺利光、そして作曲・音楽監督のTAKAが、作品と、更に森新吾への想いを語り合ってくれた。

TAKA、町田慎吾、咲山類、小寺利光、長澤風海

大の大人が馬鹿なことをやるんだなと

──『アクトカンタービレ scene 1』で感じたことから伺いたいのですが。

小寺 ひとつひとつのシチュエーションに、それぞれが持っているスキルやアイディアを出し合って、どうしたら面白くなるか?と切磋琢磨して創っていったので、大の大人が馬鹿なことをやるんだな、とつくづく思いましたけど(笑)、集まったメンバーが全く違う個性を持っていたので、とても面白かったし、いいなとも思いました。ですから今回また新しいメンバーでどんな化学反応が起きるのかな?と思っています。

町田 内容の濃い作品だったので。

小寺 内容が濃かったか!?(笑)

町田 いや、だから(笑)、利さん(小寺)がおっしゃったように、大人たちが思いっきり馬鹿なコメディを、稽古時間がない中でパーッと駆け抜けたイメージがあったので、やり終わった時には爽快感がありました。「あぁ、これを新吾(森)がやりたかったんだな」というものを皆で形にできたのかなと思いました。

──音楽を創る上ではいかがでしたか?

TAKA  僕は“カンタービレシリーズ”の『ダンスカンタービレ』と『アクトカンタービレ』の両方の音楽を創りましたが、ダンスと芝居ということだけでなくて、作品の色合いも真逆だったので、『アクト…』の音楽を創る時には、音楽も『ダンス』とは真逆にしたいなというのが最初にあったんです。ただその中でも森新吾の世界観は感じられるようにしたかったし、僕自身それまでお芝居の音楽を創った経験があまりなかったので、どうなるかな?とは思っていましたが、感性が似ているところもあるので、でき上がったものは自分としてはバッチリはまった感じがしました。音楽がメインではなくお芝居がメインですから、そのバランスはすごく考えました。

小寺 いまあらためて映像を観ても、ほぼ全編に渡って音楽が鳴っているんですよね。しかも心理描写を掘り下げていく、というタイプのストレートプレイではなくて、多分にシチュエーション・コメディの要素が強かったですから、その場その場で瞬時に感情を作っていかないといけないことが多かったので、その時々で音楽に助けられた感覚が強くありました。

──その世界に入ることになったお二人はいかがですか?

咲山 僕は、scene 1は客席で観させてもらったので…

小寺 来てたっけ?(笑)

咲山 観ましたって!(笑)、良い意味で本当に馬鹿なことをやっているなと思った分、気づかないうちに胸にストレートに刺さる台詞があったのが印象的でした。ですから、実はメッセージ性もある作品だと思っているので、今回も笑わせるところは思いっきり笑わせて、最後にグッとくるようなメリハリがあると良いなと思っていますが、目下苦戦中です!(笑)

長澤 僕も客席で観させてもらったのですが、やっぱり類さん(咲山)がおっしゃったように、一人ひとり人間関係や台詞にグッとくるものがあって。特に森新吾さんと小寺利光さんが、ずっとD☆Dのメンバーとしてやってきた長い関係性の中から滲み出るものもあったりしたので、いいなぁと思っていました。でも今稽古をしていて、まさか自分がこれを演るとは思っていなかったので(笑)。

咲山 そうだよね!

長澤 これが『ダンスカンタービレ』だったらね、振付もしていましたし(笑)。

町田 先生(長澤)のダンス、すごいですからね。僕、先生って呼んでいるんですけど。

長澤 今は僕が(町田を)先生って呼んでいます!(笑)

町田 「いつか先生とも一緒にお芝居がやれたら嬉しいですね!」と言っていたら、実現したので嬉しいです。

歌もダンスも芝居も根本は一緒だよ

──皆さんダンスや歌から表現することに入っていらした方達ですが、だからこそ感じるストレートプレイの面白さ、また難しさ等は?

小寺 僕たちはお芝居をメインでやってきてはいなかったですが、表現者としては色々なことをやってきました。それはかざみん(長澤)も、まっちー(町田)も、D☆Dも同じで。その表現が台詞になる、そのようなシチュエーションでは、もちろん自分の武器とは違うもので戦わなければならない苦労はあります。でも表現者としてのスキルはそれぞれ高いメンバーだと思っているので、すごく楽しみですね。かざみんなどはこれまでとは全然違う武器で戦場に入ってきたわけですから。今まで剣を持っていたのに、いきなり銃を持たされて使い方もわからない!(笑)というところから、どう変わっていくのか?を見ているのも、いま、稽古場ですごく楽しいです。

──長澤さんのファンの方達もそれは楽しみにしていらっしゃるでしょうね!

長澤 そうなんでしょうか…。

小寺 それはそうだよ!「風海先生がお芝居?能ある鷹が爪を隠したまま舞台に!?」(笑)というワクワク感があるから。しかもここでかざみんが“芝居”も新しい“爪“にしていけたら、本当に強いと思うし!

長澤 そういう挑戦をさせていただけるのは、森新吾さんからの素晴らしいプレゼントだと思うし、パンツ一丁で戦場に出る感じで(笑)。

町田 銃すら持ってない!?(笑)

小寺 「さぁ来なさい!くる弾全部受けてやる」って?(笑)

長澤 やっぱり稽古場で皆さんの表現を見ていると凄いなと思います。考えた上での動きが自然にストーリーに乗っていくのを肌で感じているところなので、僕も吸収していけたら良いなと思っています。

町田 でも先生面白いですよ!すごく面白いと思う!

──町田さんは1度ダンスを封印して、お芝居を突き詰めようとされた時期があるということでしたが。

町田 僕は元々お芝居にはすごく苦手意識があったんです。でもずっとやってきたダンスでも、感情が乗ったダンスが好きなんだなと気が付いた時に、それはお芝居も同じだろうと思って、お芝居をしっかり勉強したいと思った時期がありました。お芝居とひと口に言っても作品によって表現の仕方がか全く違っていて。今はそれを楽しみながら、お芝居をさせていただいています。今回の現場は特に皆の年齢も近いですし、やってきたことも似ていて、たぶん好きなところも一緒だと思っているので、すぐに同じところへ向かって作品を創っていけるだろうなと思っています。

──咲山さんはストレートプレイについてはどうですか?

咲山 さっき利さんが言っていたように、歌、ダンス、お芝居全て根本は一緒だよ、と先輩にずっと言われてきたのですが、その意味が本当にわかってきたのが30歳を越えた頃で、しかもここ最近何故か、歌っているより芝居をしている方が多いんじゃないか?というくらいで(笑)。

小寺 そうだよね!

咲山 そうなってみると、昔からお芝居は大好きで映画も渋い邦画が好きだったので、全然技はなくても(笑)、自分ではとても楽しんでお芝居をやっています。ただ今回はコメディで、これもやっていくと根本は一緒だよ!ということになるのかも知れませんが、目下のところはここまでのコメディはやった経験がないので、試練だなと思いながらやっています。稽古期間も短いですが、終盤には楽しめるようになっていたい、と自分自身に期待しながら頑張っています。

小寺 彼は森新吾のポジションに入っていて、これは森新吾という天才が創った、僕たちがよく知っている大好きな世界観でありながら、やはり森君独自の世界なので、今そことの闘いがね。

咲山 そうなんです。

小寺 森君に寄せるのか、自分の色を出すのか?なんだけれど、でも寄せると言っても、あれは森君だけのものだしね。

咲山 だから僕の中では100%寄せるのは無理なのではないか?と思っているので、上手く自分の色と新吾さんの色が混ざり合って、新たな色が生まれたらと。もう最初はいっそ、映像を見返すのもやめようかと思ったんですが、でも見なくても色は知っているし、あの味は僕には出せない。だからこそもう一度ちゃんと見ました。そうすることによって自分にとっても新しい色を提供できればと思っています。

音楽で支えてくれるTAKAはもう1人の出演者だと思っている

──先ほどTAKAさんはストレートプレイの音楽創りの経験が少なかったとおっしゃっていましたが、この作品を創ったことで感じた面白さなどは?

TAKA  僕は音楽以外で感情を伝えるのはすごく難しいと思っていたんです。でも逆に誰かの感情を読むことには鋭敏な方なので、この台詞をどういう感情でいま言っているのかな?とか、この本の流れでどういう音楽がかかったら、役者さんの感情の発露を支えてあげられるか?というところはかなり考えながらやっていました。結局歌でもダンスでも同じ面があるのですが、さっきも言いましたけれど、ストレートプレイだと特に音楽が前に出るところと出ないところがすごく重要で。例えばオープニングならガツンとタイトルコールを感じさせないといけないけれど、芝居が進んでいるのにずっと音楽がガチャガチャしていたらうるさいから、キャストの心情とぶつからないように、支えられるようにと考えていましたね。

──終盤特に、サスペンスフルに音楽が盛り上がることで、観ていても感情が刺激される部分がありました。

小寺 気持ちのテンションをあげてくれましたし、特に彼の音楽はタイトルコールのように前に出て引っ張ってくれるところはもちろんですが、音楽が後ろに下がっている時にもきちんと支えてくれている感覚が強くて。ですからそういう意味ではもう一人の出演者という気持ちでしたね。いま音楽でしか表現できないと言ったけど、音楽で僕たちと共演していると思っているので、ありがたいなと。まぁ、たまには褒めておきます(爆笑)。

──長澤さん、その音楽が鳴って踊るのではなく、お芝居をすることについては?

長澤 そうなんですよね(笑)。動きたいなという気持ちはあるんですけど、心で動けば良いなと思って頑張ります!

小寺 良いことを言うね!

咲山 心が動く音楽を創らないとね!

──特に作品がコメディということでの難しさもありますか?

町田 僕が好きなコメディは、本人は至って大真面目に一生懸命やっているんだけど、傍から見ているとその姿が面白いというもので、今回もそういったコメディ要素もたくさん含まれているんですが。

小寺 力技で瞬発的に笑わせる部分も多いね。でも、そういうあらゆる笑いの中から、友情や熱い心情がグッと浮かび出てくる作品だから。

咲山 僕はD☆Dの中ではめちゃめちゃ笑い担当なんですけど(笑)、それは笑わそうとして何かしたからではなくて、偶発的にしたことで笑われているから(笑)。こういう様々なシチュエーション・コメディのスキルは、まだ全然足りないので、そこは特に頑張らないと、と思っています。

長澤 皆さんの間やタイミングや空気感が面白くて、それを感じて笑ってしまったりしているのですが、僕の胸の中にも色々アイディアは湧いてきているので。

小寺 昨日、すでにすごく面白かったよ!

長澤 素直にそれにチャレンジして、笑いを生み出せたらいいなと思っています。

──TAKAさんはコメディお好きですか?

TAKA 結構好きですよ!やっぱり単純に笑うって良いことだし、お笑いとかも見たりするので。

小寺 あ、それは意外!

TAKA  前回は音楽監督という立場もあったとはいえ、結構足しげく現場に通っていました。何回観ても楽しかったし、やっぱり舞台にはその日の空気で、さっき類が言いましたが、狙っていない偶発的な面白さが生まれることもあって。初見の人は気が付かないかも知れないけれど、回数を観ているとすごく笑えるという部分も面白かったです。

町田 そういう多様性のある作品でもありましたよね。

小寺 自由度が高いからね。キャストにあて書きしているところも多かったし、それぞれが好き勝手なことをやっているからこその面白さもあって。今回は新しいキャラクターも入りますし、類のようにある程度引き継いでいかなければいけない部分を残しつつも、どんどん自分の色に染めていけたらなと思っています。

新たな顔ぶれから生まれる化学反応

──その新しいキャラクターが入ったことで感じる変化というのは?

小寺 まず一番、リーダーとして僕たちを引っ張っていっていただかないといけない類ですよね。D☆Dの中でも引っ張っていくタイプではなかったのに!

咲山 ずるずる引っ張られる方なので(笑)。

小寺 その彼をリーダーとして、僕たちが盛り立てて昇っていってもらうのか、自分で走ってもらっていくのか?という方向性にも選択肢がありますし、またかざみんのように、普通のダンサーさんの3倍は動ける!という特殊タイプのダンサーさんに(笑)、どういう味をつけていくのかも楽しみですね。あとはやっぱり大きいのが、男性だけだった中に女性の桐生園加さんが入っていることですね。男装の麗人という形で今回は出ていただこうと思っているのですが、入山学さんがやってくださっていたところに、如何に桐生さんならではのカッコ良さや、美しさを出してもらうか。更に、そこに新しい要素が入ったらいいんじゃないかなと思っています。

──どうですか?リーダーとして。

小寺 座長だよ!

咲山 正直こういう形でお話をいただけるとは思っていませんでしたが、連絡をいただいた時には不思議に迷いはなくて。森新吾がやっていたからこその意義も感じていますが、スタッフには中塚皓平さんというよく知っている人も入っているので(笑)、皆さんにサポートしていただいてなんとかギリギリできるだろうと思っていて。そんないきなりリーダーってね(笑)。

町田 やっていますよ!大丈夫!

咲山 やっていますか?本当に助けられながら座長らしくできれば良いなと思っています。

町田 メンバーが違うと違うものになりますし、そうしなければいけないと思っているので、全員で本気でまとまっていきたいと思います。

長澤 皆さんが本当に面白いので、僕もひとつのエネルギーになれるように、目標に向かって走り抜けたいです。

──音楽的には変化はありますか?

TAKA 前回1曲だけ歌を入れたのですが、もう数曲増やしたいなと思っているので、まだ細かくはこれから相談なんですけれど。

小寺 森君が大好きだったエンターテインメント性をちょっと足していけたらなと思っています。

ずっと一緒だと思っているし、ずっと一緒に創っていく

──この公演は森さんに捧げるオマージュという形になりましたが、皆さんが感じる森さんの素敵なところを教えてくださいますか?

小寺 僕は15年ほど、家族以上に一緒にいました。2歳違いなんですが、森君はお兄さんがいるので、自分と見ていたアニメや漫画が一緒のことが多くて、D☆Dの中でも二人だけで盛り上がっていることが多かったんです。そういう親近感はありながら、プライベートではそれほど密に遊んだりしていたわけではないのですが、いつでもすぐ一緒になれると思っていて。それがいまはちょっとそうなれないけれども、やっぱりいつでもまた一緒になれると思っているし、最高の友達で、家族でライバルでもありました。エンターテインメントの部分で言えば彼がずっと引っ張ってくれていましたから、師匠ってわけではないけれども、自分の前を歩いている人間だと思っていました。いま、自分たちがこのタイミングでそれを引き継がなければいけないのは、彼が出した課題なんだなという感覚です。まぁ、色々な感覚が混じっているので、いま距離がちょっと離れているだけで、ずっと一緒だと思っているし、最高のやつだなと僕は思います。

咲山 本当に色々な才能があって、とにかくセンスが良くて。コメディという面でもそうだし、プライベートで言えば洋服などもそうで。そういうセンスの良さは、歌のレコーディングをする時にでも、スキルがどうのではなく、歌い出しの見事さなどに常に発揮されていました。それは何をしていても感じましたね。更にエンターテインメントの部分では、そのセンスが如何なく発揮されていて、演出も振付も素晴らしくて。でもやっぱり僕が一番大好きな森新吾は舞台で踊っている時です。そのカッコ良さは映像で見てももちろん伝わりますが、舞台で、生で踊っている時の色は抜群で。それはうちのリーダー(東山義久)の色とはまた全く違うもので、ただカッコいいの一言に尽きますね。様々な才能がありますけれど、やはりスーパーダンサーです。

町田 色々な感情があるんですが。10代の頃にダンススタジオに習いに行った時に彼も同じスタジオに通っていて、それが最初の出会いで。その時に絶対に上手くなりたい!上手くなってやろうと話していました。そこから新吾の活躍を見て凄いなと思ってきましたし、僕が前の事務所をやめてダンスをしばらくやっていなかった時に、新吾から声をかけてもらって、「新吾とならやってみたい!」と思ったことで、また新しい出会いがたくさんありました。あのスタジオに通っていた時には、何もわからなかった二人が、二人だけでステージで踊るということをやれた時には、色々な想いが湧きましたね。「まっちーと一緒にやりたい」と言ってくれて、すごく大きくなった新吾といるのが、自分にとっても刺激や励みになりました。

長澤 類さんもおっしゃいましたが、やはりダンサーとしては憧れの存在でした。それくらいのスター性があって、音楽性も素晴らしくて。ひとつの音に当てる動きなどのセンスもすごかったですし、色々なことに造詣が深くてバレエのことも色々知っていて、その知識から生み出される振りの数々、森さんの世界観、スケール感には、いつも感嘆していました。『ダンスカンタービレ』の時には一緒に振付をして、共に考えたりもしたので、ひとつひとつの言葉がイマジネーションを伝えてくれたし、胸に刺さるものもあって。人のことをよく見ている優しい人で、思いやりがあって、カッコ良い人でしたね。

TAKA 大半はお兄ちゃんみたいな感覚で、プライベートでもお互いゲーム好きだったから一緒に遊んだりしていて。僕がまだ全然拙い音楽しか創れなかった時から、いつも「TAKAいいよ、TAKAいいよ!」って言って、担ぎ上げて背負ってきてくれた部分があって。だから、何が返せたのかわからないけど、これから返せばいいやとも思っていて。誤解を招く表現なのかもしれないですが、別にゆっくり休んでくれとは思っていないんです。物理的には離れちゃったのかも知れないけれど、僕らは表現することを続けていくから、また一緒に創っていこうねと思っています。

小寺 しんみりしちゃうじゃん!

TAKA えっ?しんみりしちゃう?

咲山 しんみりしちゃうよ!

小寺 でも一言言いたいのは「お前、これだけ迷惑かけたんだから、今度会ったら説教だからな!」ってことで、それはちゃんと言わなきゃと思っているし、そう思っていることでずっと彼を忘れないことが大事だとも思っています。

──では舞台をご覧になる皆様にメッセージをお願いします。

小寺 僕は自分が関わる舞台をどんな時でも楽しいものにしていこうと思っているので、この舞台を観てくれる人が少しでも楽しい気持ちになってくれるものにしていきたいです。これからもそういう舞台を創っていくことが森君の為にもなると思うので、森君からの最後の課題を僕なりに解釈して、次に会った時には「あの時はすみませんでした」と森君に言わせるように頑張りたいなと思っています。

町田 新吾のことはありますが、僕たちはお客様に楽しんでいただけるように、本気で笑ってもらえるように挑むので、絶対に面白いものになりますから、それを観て新吾も笑ってくれたら良いなと思います。

咲山 今回のラストの方に「世の中色々なことがありますよね。でも皆さん逆境を乗り越えていきましょうね」というような台詞を米山和仁さんがいれてくださっていて。すごく素敵な台詞だと思ったし、本当にその通りで。生きていれば色々なことがありますが、辛い時や苦しい時を乗り越えられる一番のものが笑いだと僕は思っています。ですから僕たちが会場を笑いでいっぱいにすることができれば、この素敵な作品は成功だと思いますので、是非皆さん笑いに来てください!

長澤 エネルギーを300%出して、皆さんに置いていかれないようにと。新吾さんが「泥にまみれてもがくほどいいんだよ」とよく言っていたのをふと思い出すので、新吾さんに最後にすごい挑戦の機会をいただいたと思いますから、僕も泥にまみれてもがきながら進んでいきたいと思います。

TAKA “カンタービレシリーズ”は森新吾が「音楽はTAKAで」と言ってくれて創ったものなので、今回も森新吾とTAKAのコンビは凄いぞ!というのを見せつけてやろうと。僕は舞台には出ていないけれど、それを皆さんに託してお客様に届けてもらいたいと思っています。

 

■プロフィール

さきやまるい〇和歌山県出身。国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。07年よりDIAMOND☆DOGSのVOCALISTとして加入。近年は歌のみならず、芝居にもその才能を発揮し、『Sylphy』や『Life pathfinder』等での主演を経て、17年『Musical 素敵な世界』にて本多劇場初主演を果たす等、活躍の幅を広げている。近年の主な舞台作品に『WILDe BEAUTY』『Flamenco マクベス』『Dramatic Musical Collection 2018』『幸せな時間』等があり、5月ブロードウェイミュージカル『スペリング・ビー』への出演が控えている。

まちだしんご〇東京都出身。94年より芸能活動を開始。15年フリーとなり『AZUMI 幕末編』で再スタートを切る。持ち前のダンス力にとどまらず、芝居にも豊かな才能を発揮し、17年「戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』」で紀伊國屋ホール初主演。『プリンス・オブ・ブライド』ではシリーズ全ての振付を手掛ける等、舞台を中心に幅広く活動中。近年の主な舞台作品に『伊賀の花嫁』『あちゃらか』『みどり色の水泡にキス』等があり、6月『紅葉鬼』にて初演出が控えている。

ながさわかざみ〇静岡県出身。クラシックバレエを学びカナダにバレエ留学。オペラカンパニーで活躍したのち、帰国後はバレエの舞台はもちろん、ミュージカル、ダンスショーなど多彩な舞台でその才能を発揮ている他、振付も手掛けている。近年の主な舞台作品に『アルジャーノンに花束を』Dramatic Super Dance Theater『サロメ』ミュージカル『メリー・ポピンズ』『ドリアン・グレイの肖像』等がある。

こでらとしみつ〇神奈川県出身。タップダンスをはじめ、多彩なジャンルのダンスを学び04年DIAMOND☆DOGSに加入。数多くの作品に出演し表現者として様々に幅を広げ、09年戦国ミュージカル『TAKEDA』で主演。東宝ミュージカル『エニシング・ゴーズ』での華やかなタップダンスはもちろん、17年本多劇場『Musical 素敵な世界』でも好評を博す。タップの実力を活かしたミュージカル作品へのタップダンス指導参加も多い。18年D☆D卒業後も、舞台を中心に活躍を続けている。近年の主な舞台作品に『アクトカンタービレ scene 1 ~Smoky Dog~』『M・A・P ~Musical Actor’s Party!~ vol. 3』等がある。

たか〇幼少時よりクラシックピアノをはじめ、ギター、バイオリンなど多種多様な楽器を操り、ビジュアル系バンドで活動を続ける。18年DIAMOND☆DOGSにVOCALISTとして加入。D☆Dの音楽の核として、また数々の楽曲を生むサウンドプロデューサーとして活躍。18年D☆D卒業後は、三味線世界覇者の-KIJI-との和ロックユニット狂騒カルマを結成。4月30日1st single「Guilty」、5月30日2ndシングル「 明鏡止水」の2ヶ月連続配信リリースや、ライブ活動を展開する他、サウンドプロデューサーとしても多彩な活躍を続けている。

【公演情報】

「アクトカンタービレ scene 2『golden lemonade』~森新吾へのオマージュ~」

脚本・演出◇森新吾

音楽◇TAKA

協力◇米山和仁(劇団ホチキス)

出演◇咲山類/町田慎吾/長澤風海 小寺利光 法月康平 冨森ジャスティン 若松渓太/桐生園加/水谷あつし

●5/9~13◎銀座 博品館劇場

〈料金〉7,800円(全席指定・税込)

〈お問い合わせ〉博品館劇場 03-3571-1003

http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2019_05_09.html

 

 

【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】

 

 

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