【ふれあい動物電気】大橋純七は漫画を沢山読みます「PHANTOM DEAD OR ALIVE」
動物電気の大橋純七です。今回は「PHANTOM DEAD OR ALIVE」(ファントムデッドオアアライブ)についてです。
簡単あらすじゲームが好きな中学1年の大鳳鷹志(原作に乗っ取り、以降タカシ)は父親の転勤のため家族でアフリカまで移動中、飛行機事故に遭う。海に取り残されたタカシを偶然通りがかったマンマルーク王国戦闘員、ファントムが拾い、自国の空母に引き上げる。しかしそのマンマルーク王国は、カークランド公国という国と、終わらない戦争の真っ只中だった、!日本に帰りたいが帰れないため泣きわめくタカシ、それに怒り殺そうとするファントム。タカシの「ゲームだったらファントムにも負けない」という命乞いに興味を持ち、それではゲームでもするか、と無理やり戦闘機に乗せる。なんやかんやあってタカシの高い戦闘能力を見出したファントムは、タカシを自分の相棒とする!ファントムとタカシの異色コンビによる、戦争と戦闘機を題材とした少年漫画である!!
残念ながらこちらの漫画、”打ち切り”漫画でしてきっと作者も読者も満足のいく完結を迎えておりません。大橋はずっとこの作品の完結について考えています。
序盤は少年漫画らしくテンポの良く進みます。壁にぶち当たる主人公→力を合わせて乗り越える→合間に挟まるお色気ネタ→また始まる試練といういかにも少年漫画らしい王道展開です。
実はこのマンマルークとカークランドの戦争は、長年続きすぎてもはやただ点数取り合いの撃ち合いっこゲームとなっていて、不殺の暗黙の了解があったのでした。(タカシはこれをギリギリまで知らされず、苦しい思いをした。)
なのでしばらくはポンポンと、前述したように少年漫画らしい展開が続くのですが、ある時敵国にチョーワルイやつが出てきて、ついに死人が出てしまいます。
そこからの鬱展開というか、ドロドロ暗黒展開はやはり少年漫画としては重たいものがあって、物語の都合上広がり続ける伏線と相まって読者が離れ、打ち切りに至ったのではないかと予想してます。(リアルタイムに雑誌で追いかけておりませんので、あくまで予想です。)
ただ結構この完結のさせ方は個人的には好みでして、何度読んでも鳥肌モノというか、マンマルークとカークランドの「終わらない戦争」にかかっているような気がしてならないのです…。
飛行機事故から行方不明になってしまっていた息子を思うタカシの両親。ふと見た戦争を報道するニュース番組で、勇ましい姿で戦闘機に乗る自身の息子を見つけ、日本の自宅で「タカシーーー!!!」と泣き叫ぶ母の姿で、物語は終わりを迎えます。
いやいや…
まだまだ俺たちの戦いは続くぜ☆的な打ち切りはよく見ますが、生き別れた息子を見つけた母の叫びで終わる作品あります?確かにタカシの両親どうしてんだろうな…と思うタイミングはあるのですが、まさかエンディングで来ると思ってなくて、大橋さん涙腺崩壊です。
すみません、語り過ぎました。是非読んで欲しい作品です。
タカシとファントム描きました。まだまだ愛おしいキャラクターが沢山いるので、自分のTwitterで発信したいです。大橋純七 @nkt7ks↑こちらです。是非どうぞ。
大橋純七
おおはしすみな○2019年初夏公演「ブランデー!恋を語ろう」で演出助手を担当、動物電気の魅力に取り憑かれてしまい入団! 動物電気のおもしろいことに一所懸命な姿に憧れている。
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