【ふれあい動物電気】森戸宏明の「立ち喰い蕎麦探訪記」第33回　～その心意気や、よし！皆で支えましょう！～

今日は、森戸です。
11月ですね。いよいよ寒くなってまいりましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか？

今回は私が住む街、立川に
新しい立ち食い蕎麦屋が出来ていたので行ってまいりました。

場所は立川市曙町の「緑川通り」沿い、市立第二小学校の東側すぐ。
店名はその名も「立ち食い処　あけぼの」です。

ってここ、立川に長く住んでる方の中には覚えてる方もいらっしゃるかも知れませんが、ここ昔「むさし」っていう立ち食い蕎麦屋だったところですよね？
「むさし」が閉店してから何も入ってなかったと思うけど、また立ち食い蕎麦屋になったんだ～。
近づいてみると

中は店のご主人らしき男性と、その奥さんか、ただのパートさんか分からない女性店員さんの二人で切り盛りしているご様子。そしてメニューが豊富です。
ここはあれこれ悩まずに、ということで、券売機の前に立ち「かき揚げそば」（480円）の券を購入しました。
そして券売機のすぐ横にあったのがこちらの天ぷらコーナーです。

おっ、春菊天があるじゃないですか！えーっと、春菊天が、180円。で、かき揚げも・・180円。・・ということは？
ということで、女性店員さんに食券を渡しながら「この「かき揚げそば」のかき揚げを、春菊天に変更出来ますか？」と言うと女性店員さん
「それは出来ません」
え～？なんでなんで～？なんで180円のかき揚げを180円の春菊天に変更出来ないの～？
・・まあ仕方ない。それがこの店の決まりなら従わなければ。
しかしもう「春菊天」の口になってしまっていた私は
「じゃあ、食券買い直します」
と言って一旦返金してもらいました。そして再び券売機の前へ。
なんだ？どうすりゃいいんだ？まず「かけそば」（380円）を買って、で、あ、この「トッピング180円」って券を買えばいいのか。80円高いが仕方あるまい。
2枚の券を持って再び女性店員さんの前へ。
「温かいそばで、で、トッピングは「春菊天」で」
決まった・・かと思いきや女性店員さん
「今、春菊天無いんですよ」
え～？なんでなんで～？私が食券買い直したら次絶対春菊天注文するって分かってたでしょ～？なんでそれさっき教えてくれなかったの～？なんか噛み合わないわあ～。
・・まあ仕方ない。この店員さんに「気を利かせる」なんて義務は無いわけだし。

「今あるのは「紅生姜天」と「ごぼう天」ですね」
「・・じゃあ、ごぼう天で」
そんなこんながありまして、ようやく出てきたのがこちら

「かけそば、ごぼう天トッピング」です。
まあ、これはこれで美味しそうだし、ごぼう天食べるのも久しぶりだし、まいっか！
味の方は・・そばも汁も美味しかったです。毎日食べられる、って言うか毎日食べたい味。ごぼう天の方は、天ぷらコーナーの説明には「パリパリ」とありましたが、もう「バリバリ」です。すごい食べ応えです。食物繊維の働きもあってか、お腹いっぱいになりました。

帰る間際、お店のご主人に
「このお店って、いつからやってるんですか？」と聞いてみると
「2年前の4月からです」
とのこと。えーっと、それは2020年の4月って事かな？じゃあ「すごい新しい」ってわけでもないんですね。へぇー、わりと近いのに気づかなかったなあ。
「たしかここ、昔「むさし」っていう立ち食い蕎麦屋だったと・・」
「はい、そうですね」
「やっぱり！その「むさし」とは関係は・・」
「あ、全然ないです」
「あ、そうですか、失礼しました・・」
と去ろうとすると
「またお待ちしてます。こちらお持ち下さい」
と、お店のチラシを渡されました。
チラシのある立ち食い蕎麦屋も初めて見たけど。

分かりやすいなあ、このチラシ。

2020年4月といえば、もうとっくにコロナ禍でしたね。
たしか、使い捨てのマスクがやっと普通に手に入るようになってきた頃だったと思います。
そんな、飲食店が出店するには逆境の中
並々ならぬ勇気と覚悟を持ってお店を始められたことでしょう。
永く続いてほしいですね。
皆様も是非。

森戸宏明

もりとひろあき〇埼玉県出身、1973年生まれ。俳優。93年旗揚げより動物電気全作品に参加。的確なつっこみと多彩なキャラを演じるセンスは劇団の中枢ポジション。ブログの猫日記では意外な一面も。外部活動も意欲的に行う。

○動物電気次回公演予定
2023年6月3日(土)～11日(日)
下北沢駅前劇場にて！

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