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巨匠ベルイマン作による三人だけの会話劇『リハーサルのあとで』9月に上演!

 

20世紀最大の巨匠と称されている、スウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマン。文学的で象徴性にとんだ作風は、のちの映画監督たちに大きな影響を与えている。一方ベルイマンは、舞台演出家としても活躍していた。そのベルイマンが「新しいメディア」として、テレビに演劇的手法を取り入れて書いたのが、本作『リハーサルのあとで』(1984)。

物語は、ストリンドベリ『夢の劇』の初日を2カ月後に控えた舞台上で繰り広げられる。三人だけの会話劇。今回は栗山民也の演出により、一路真輝、森川由樹、榎木孝明という演技派三人によって演じられる。
公演期間は9月1日〜10日、新国立劇場 小劇場となっている。

【あらすじ】
稽古の終わった舞台上で、演出家・ヘンリック(榎木孝明)がまどろんでいる。二カ月後にストリンドベリの『夢の劇』の初日を迎えるのだ。そこに、若い女優・アンナ(森川由樹)が、忘れ物をしたと戻ってくる。彼女の両親も俳優で、ヘンリックとは旧知の仲だ。彼はアンナに思い出を、そして演劇論、俳優論を語り始める。とそこへ彼女の母・ラーケル(一路真輝)が現れ…

【コメント】

栗山民也(演出)
もう10数年前のこと、パリに住む友人から短いドラマのテキストを戴いた。今まで大事にしまっていたその作品は、わたしがずっと敬愛していたスウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンによって書かれたものだ。そのベルイマンの全ての映画を、かじりつくように何度も繰り返し観ていた学生時代の記憶は、「ベルイマン体験」として今もわたしの中にある。常に人間の深層を執拗に描くベルイマンのカメラは、人間の欲望のいくつもの感情を鮮明にえぐり出す。それは、強烈だが深く透明で、醜いほど美しい永遠のようなものだ。だから、いつまでも忘れることはない。

【公演情報】
地人会新社第9回公演
『リハーサルのあとで』
作:イングマール・ベルイマン
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也
出演:一路真輝 森川由樹 榎木孝明
9/1~10◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席 7,000円 B席 5,500円 25歳以下4,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※プレビュー公演(9/1)全席 6,000円 25歳以下 3,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉 J-Stage Navi 03-5912-0840(平日11:00~18:00)
http://www.chijinkaishinsya.com/newproduction.html

 

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