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近藤芳正 Solo Work『ナイフ』が来年1月再始動~reboot~する!

水戸芸術館×近藤芳正×山田佳奈が企画した『ナイフ』が、昨年の公演中止を経て、いよいよ来年1月に再始動~reboot~する。

近藤芳正は、東京サンシャインボーイズに欠かせぬ客演俳優として脚光を浴び、現在はテレビ・映画・舞台と活躍。あらゆる役に深く踏み込むその演技力と表現力には定評がある。また、劇団♬ダンダンブエノを立ち上げたり、ソロ活動として“バンダ・ラ・コンチャン”あらため“ラ コンチャン”を始動、舞台制作やプロデュース作品も手掛けたり、作・演出にも関わっている。
水戸芸術館との縁も深く、何度もACM劇場の舞台に立ち、2017年の水戸芸術館プロデュース公演『斜交-昭和40年のクロスロード』では、昭和の名刑事として知られる平塚八兵衛を見事に演じて大きな話題になった。

今回の『ナイフ』の原作者、重松清との縁は、2007年に『中学生日記~僕はここにいる~父と子の闘争日記』の企画で出会い、重松作品の中でも一番作者らしい小説「ナイフ」を、なんとか上演したいと願っていた。そして2015年に、豊橋で一般市民出演『話しグルマ』(構成演出:近藤芳正、作・演出:山田佳奈)を一緒に創った山田佳奈(□字ック主宰)のアドバイスでひとり芝居として上演することになったが、2020年6月から予定されていた公演は、感染症拡大防止措置により上演中止に。そんな試練を乗り越えてついに来年、再始動~reboot~することになった。1月に水戸芸術館、2月には東京芸術劇場シアターイースト、さらに豊橋・兵庫・山口でも上演される。

【物語】
いろんなことから逃げてばかりいた父親。ある日、父親は息子のカバンのにひどい落書きされた教科書を見つけ、息子がいじめられていることにようやく気付く。この事実とどう向き合っていいのかわからない。そんな中、幼馴染であこがれの存在「よっちゃん」が自衛隊で命の危険にさらされながら頑張っている姿を目にしたり、偶然サバイバルナイフを手に入れたことから、少しずつ心に変化が訪れる。やがて父親は少しずつ息子と向かい始める…。傷ついた親子の愛と再生の物語。

【メッセージ】
原作者:重松清
一人芝居? 『ナイフ』を? 最初はひたすら戸惑いました。
親に教師に中学生まで登場する(しかも重くて暗い)あの小説を、還暦を過ぎた近藤さんが一人で演じるわけ…?
でも、僕は演劇人としての近藤さんに絶大なる信頼を置いています。だから、絶対に、これ、スゴいものになる。期待しています。

水戸芸術館ACM劇場 芸術監督:井上桂
「再始動~reboot~に向けて」
誰にとっても思いがけないことでもあったけど、だからと言って立ち止るわけには行かない。でも、進むにせよ退くにせよ、大きな覚悟とだけでなく、そもそもの初心すら試された一年でした。お客様もきっと同じように、そんな時間を強いられたと思います。
今回も同じスタッフキャスト一同が、想いを新たに再結集してこの作品を再起動してくれます。そのこと自体が、すでにこの作品の強さを証明してくれています。当初予定したツアー先も、変わらずこの企画を待ってくれました。大きな回り道のようですが、それを糧にした多くの意義も意味もこの作品に加わりました。再会が約束された喜びを糧に、ますますこの作品が育ちます。どうぞお見届けいただき、この作品を皆様の手でも、もっと育てていただければと思います。

演出:山田佳奈(□字ック)
誰もが経験したことのない疫病に悩まされ、多くの舞台作品が中⽌・延期を余儀なくされました。この作品も同様で、舞台作品を作るということは、多くの芸術分野の中でも⼀級に近いぐらい⼤変な作業ではないかと存分に思い知らされた気がします。でも1年半も待たされれば⼈間はおのずと変化もするし、⾃分なりの正解も⾒つけられる。芳正さんにとってもわたしにとっても、異端で創造的なクリエイションを創作する⼼構えは変わりなく、新たな気持ちで向き合いたいと思います。きっと当初想像していた『ナイフ』よりも、現在想像している『ナイフ』の⽅がはるかに⾯⽩いんじゃないかな。それがわたしも楽しみです。

近藤芳正
今の世の中だから観てほしい。
人間って弱い存在だと思うんです。だから人によっては、弱みをみせないとか他人を攻撃してみたりする。そんな弱い人間を重松さんは優しい目線で描いてくださっている。『ナイフ』も自分に自信のないダメおやじが、息子のいじめをきっかけに露店で手に入れたちっちゃなナイフを手に入れたことで、とてもくだらないんだけど勇気が出て自分を変えようとする話なんですよね。
何かをやろう、自分を変えようと挑戦してみる。挑戦した結果、成功はしないけれど、だけど挑戦する前と後では確実に見える景色が違うと思うんです。
必ずしも成功することが結果じゃない。挑戦することで一歩前に進める。
世界が一瞬にして変化し始めて、『ナイフ』ももしかしたら中止になるのかなと覚悟はしてましたけれど、実際中止を聞かされた時は、身体がガクッとなりました。人生そう経験できることではないです。だけど、マイナスに捉えているばかりでも仕方がない。津川雅彦さんが生前よく口にしていた「起こったことが正解」この言葉を繰り返し繰り返し思い出しています。
そして、これまで当たり前に観劇していたことが、とてつもなく贅沢で豊かで素晴らしいことだったということを改めて痛感しました。
一人芝居は、もちろん大変です。身体が動くほうじゃないし器用ではない人間のこんな僕が、近藤芳正しかできない舞台をやります。『ナイフ』の親父も闘っている、近藤もひとり芝居と闘います。
この僕の挑戦を、見届けてほしいと思います。

【公演情報】
水戸芸術館 ACM劇場/ラ コンチャン 共同製作
近藤芳正 Solo Work『ナイフ』
原作:重松清「ナイフ」(新潮文庫『ナイフ』所収)
脚本・演出:山田佳奈(□字ック)
フィジカルコーチ:大石めぐみ
出演:近藤芳正
●2022/1/21~23◎水戸芸術館ACM劇場
〈料金〉S席4,000円 A席3,500円 B席3,000円(全席指定・税込)
〈チケット問い合わせ〉水戸芸術館チケット予約センター029-225-3555(9:30~18:00   月曜休館)
ウェブ予約 https://www.arttowermito.or.jp/ticket/
●2022/2/4~6◎東京芸術劇場シアターイースト
〈料金〉前売5,500円 当日5,800円 高校生以下1,000円(全席指定・税込)
※高校生以下(枚数限定、要証明書、東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い)
〈チケット問い合わせ〉https://www.geigeki.jp/t/
東京芸術劇場ボックスオフィス   0570-010-296(10:00~19:00   休館日を除く)
サンライズプロモーション東京   0570-00-3337(平日 12:00~15:00)

《ツアー公演》
●2022/1/29・30◎穂の国とよはし芸術劇場 PLAT
●2022/2/11◎兵庫県立芸術化センター   阪急中ホール
●2022/2/13◎山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA

〈公演公式サイト〉https://www.arttowermito.or.jp/sp/knife/

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