三谷幸喜 作・演出 シネマ歌舞伎最新作『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会開催レポート
丸の内ピカデリーにて9月24日に行われたシネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』の完成披露の舞台挨拶に、作・演出の三谷幸喜、出演の松本幸四郎、片岡愛之助が登場。本編の上映前に登場した3人は本作への強い思いを語り、会場をおおいに盛り上げた!
歌舞伎を映画館で楽しめる「シネマ歌舞伎」、その最新作『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』がついに10月2日より全国公開となる。公開に先駆けて完成披露上映会が開催され、本作の作・演出そしてシネマ歌舞伎の監修をめた三谷幸喜と本作に出演した松本幸四郎、片岡愛之助が上映前の舞台挨拶に登場し、本作の見どころや公演時の思い出などをたっぷりと語った。
話題のドラマでも活躍中の歌舞伎俳優の魅力について、三谷は「普通のお芝居ではアドリブを言うのは認めていないが、歌舞伎俳優はお芝居がしっかりしていて、型が出来ているから、どんなに外れても上手く戻すことができる。なので、僕は歌舞伎に関してはアドリブ解禁したんです。」と語り、「ある日、志村けんさんのギャグのアドリブを出演者みんながするので、おかしいと思ったら、客席で志村さんがご覧になっていたんです。」というエピソードも披露。
幸四郎は、「ロシアに漂流する物語の歌舞伎で、一体どうなるか分からない中、自分たちは漂流してはいけない。目指すゴールに向かってまっすぐ進んで行くだけという想いでやり切った。三谷さんの作品は、いつの間にかお芝居の世界に引き込まれていて、楽しい。絶対に凄いものになるという安心感があり、(自分たちは)皆さんにお見せするのに徹することが出来ました。」と話し、続けて愛之助も「あて書きされる三谷さんなので、稽古場でも皆とコミュニケーションをとって、目立たない役も膨らんで台詞が増えたり、日々進化していく様子が印象的でした。」と稽古場でのエピソードを披露した。
また、この後映画を観る観客を前に、三谷は「大学の頃からファンだった、原作『風雲児たち』の作者みなもと太郎さんの描き下ろしアニメーションが本作の冒頭に入るんです!」と嬉々として話し、幸四郎に「ネタバレになるから」と制されていた。
本作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』は10月 2 日より、全国の映画館にて公開。
【上映情報】
シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』
10/2(金)~ 全国の映画館で公開
鑑賞料金(税込):一般 2,200円/学生・小人 1,500円 特別鑑賞券[ムビチケカード](1,900 円)発売中
収録公演:令和元年六月 歌舞伎座公演 本編尺:130分(予定)
原作:みなもと太郎 作・演出:三谷幸喜
出演:松本幸四郎 市川猿之助 片岡愛之助 八嶋智人 坂東新悟 大谷廣太郎
中村種之助 市川染五郎 市川弘太郎 中村鶴松 片岡松之助 市川寿猿
澤村宗之助 松本錦吾 市川男女蔵 市川高麗蔵 坂東竹三郎 坂東彌十郎
松本白鸚 語り 尾上松也
作品ページ:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/44/